4年ぶり4冊目(11月22日 晴)
ほぼ4年ぶりの単行本発売ということで、ささやかなお祝いがてら、とある近所の洋食屋さんで食事をしました。住宅地の中にあり、ふつうの一戸建ての1階をお店に改装しているだけの、小さな所です。ご夫婦で営まれていて、メニューはいつものコース料理しか無いのですが、その出されるサラダにしろスープにしろ、いちいち凝った、他では見られないものを出してくれて、大変美味しく、またお値段の方も手頃です。ほんの気持ち程度に流れるBGMと、2時間ごとに鳴る鳩時計だけの静かな店内には、テラスに面した大きな窓から日が差し、シェフと奥さんは頃合いを見ては皿を下げに来て、黙々と、しかし丁寧に次の料理を運んでくれます。お店ができてもう30年近くになるようで、それだけの間、この堅実で素晴らしい仕事を続けてこられたのかと思うと、本当にこの方々に尊敬の念を抱かずにはいられません。 自分の仕事も、そのようになれればいいと願います。